黒い三連星

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黒い三連星(Black Tri-Stars)[編集 | ソースを編集]

ジオン軍突撃機動軍所属のガイアマッシュオルテガの三名からなるモビルスーツ小隊。正式名称は「突撃機動軍第七師団第一MS大隊司令部付き特務小隊」。チームの結束力は高く、その戦力も1個師団のそれに値するとまで称されている。また、運用機体にはブラック、パープル、ミディアムシーグレーの3色を基調としたチームカラーが用いられている。

宇宙世紀0075年のキシリア・ザビによる教導機動大隊創立時点で既にモビルスーツのパイロット要員として配属され、同じ第2中隊D小隊に所属していたとされる。その後、一年戦争勃発直前にキシリア麾下の配属となり、ルウム戦役で初めてチームを組んだとされている。

ルウム戦役では独自のパーソナルカラーに塗装された機体[1]を駆り、必殺のフォーメーション「ジェット・ストリーム・アタック」をもって多大な戦果を挙げた事で「キシリアの懐刀」との評価を得た。特に地球連邦軍の旗艦アナンケを轟沈させ、レビル将軍を捕虜にした功績は大きく、「黒い三連星」の名を広める切っ掛けとなった。

ルウム戦役後はキシリア直轄の独立部隊として宇宙で多くの任務を遂行するが、地球における連邦軍の反攻作戦を危惧したキシリアの意向でオデッサ防衛を指揮するマ・クベの下へ送られホワイトベース隊と交戦。アムロ・レイの乗るガンダムによってジェット・ストリーム・アタックを破られた末、撃破された。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム
初登場作品。第24話でドムを与えられ、オデッサへの援軍として登場。ホワイトベース隊と交戦したが、アムロ・レイガンダムにジェット・ストリーム・アタックを破られマッシュが戦死。残されたオルテガとガイアは続く第25話でガンダムに再戦を挑むが、Gファイターとガンダムの連携を前に敗北した。TV版ではガンダムとの再戦に望む前にマッシュの死を悼む弔砲を放つなど、その結束力の高さが強調されていたが、劇場版ではマッシュの戦死から部隊の全滅までが一度の戦闘に纏められる形に変更されている。
ガンダムセンチュリー / 機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑 / MSV
『1st』本編以前の搭乗機や戦績などが掘り下げられ、特に『MSV』で設定された専用の高機動型ザクIIがMSVの顔として一躍有名となった。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
一年戦争以前の経歴が語られており、兵卒からの叩き上げの士官とされている。ランバ・ラルから「兵隊やくざ」呼ばわりされるなど素行に問題はあるもののMS開発計画のテストパイロットとしてラルと共に参画。実戦さながらの荒っぽい「テスト」でデータ収集に貢献している。一方、叩き上げ故に「エリート士官」に対して非常に強い対抗心も持ち、特にシャアを一方的にライバル視する様子も描かれている。
同作では、マッシュを失った後にアムロと再戦する際、ガイアとオルテガをそれぞれ小隊長にした2個小隊でリベンジしており、2方向から同時にジェット・ストリーム・アタックを仕掛ける「Wジェット・ストリーム・アタック」を披露している。
焼きたて!!ジャぱん (アニメ版)
ガンダムパロディ回である第29話「迫撃!ブラックジャぱん誕生!」に3人全員が登場。ローラースケート付きのノーマルスーツを着用している。サンピエール九州支店の従業員という設定で、登場人物の梓川雪乃の依頼を受け、主人公達を陥れるための策略を働いた。ところが主人公達の竹炭を使った新作パンを試食した途端に流れたイメージ映像の中で「(注)この番組は焼きたて!!ジャぱんです」のテロップや「颯爽たるシャア」のパロディ曲と共にドム(リック・ドム?)で登場。月面で本性を現した梓川(シーマ風のコスプレで)の乗るノーベルガンダムご丁重に踏み台にされた挙句全滅させられた。結局、主人公達のパンの味に感動して敗北を認め、梓川に騙されて悪事を働いた事を詫びた。

構成員 [編集 | ソースを編集]

ガイア
チームリーダー。フォーメーションでは先陣を切る。
マッシュ
フォーメーションの二番手。
オルテガ
フォーメーションの殿。

運用機体・関連機体 [編集 | ソースを編集]

宇宙世紀正史 [編集 | ソースを編集]

黒い三連星専用ザクI / ザクIIC型
一年戦争開戦前~開戦当初に搭乗した機体。資料によってルウム戦役で用いた機体にバラつきがある。前者については後に教導機動大隊の特別演習で新兵達の教官を務めた際にレストア・再塗装した上で教官機として用いている。
ザクIIS型
上記の機体に続いて搭乗。
黒い三連星専用高機動型ザクII
S型に続いて搭乗。開戦以降の連邦軍との戦いで高い戦果を挙げた。
ドム
連邦軍のオデッサ作戦を前に地上配備になった際に搭乗。彼らの最後の搭乗機となった。

THE ORIGIN[編集 | ソースを編集]

モビルワーカー01式初期型 / モビルワーカー01式後期型
前者にオルテガ、後者にマッシュが搭乗。
黒い三連星専用ザクI
スミス海の戦い」において搭乗。
黒い三連星専用高機動型ザクII (THE ORIGIN版)
ザクIに続いて搭乗。高機動型ザク自体の開発時期が宇宙世紀正史よりも早まっているため、この機体でルウム戦役に参戦している。
ドム
『1st』と同様、地上配備時に搭乗。

その他 [編集 | ソースを編集]

高機動型ゲルググ (黒い三連星専用機) / 高機動型ギャン (黒い三連星専用機)
ギレンの野望』シリーズにおけるIF専用機。

関連用語[編集 | ソースを編集]

ルウム戦役
レビル将軍を捕縛するという大戦果を挙げた海戦。搭乗していたモビルスーツはメディアによって異なり、一般的にはザクⅠかザクII、『THE ORIGIN』では高機動型ザクIIで描かれている相違はあるが、いずれも「黒い三連星」の名を知らしめた戦闘として語られている。
ジェット・ストリーム・アタック
3機のMSが縦一列に重なって並び、真正面から対峙した敵に1機のみが向かってくるように見せかける攻撃フォーメーション。黒い三連星の必殺攻撃として知名度が高い。

関連項目 [編集 | ソースを編集]

ヒルダ・ハーケン / マーズ・シメオン / ヘルベルト・フォン・ラインハルト
機動戦士ガンダムSEED DESTINY』におけるオマージュキャラ。
赤い二連星
機動新世紀ガンダムX』に登場する男二人組の自称。名前は赤い彗星と黒い三連星のオマージュと思われるが、特にそれ以外の共通点は無い。
赤い三巨星
赤い彗星、青い巨星、黒い三連星の名をミックスしたと思われる部隊名を持つ連邦軍の3機小隊。

余談 [編集 | ソースを編集]

  • ジェット・ストリーム・アタックの知名度の高さから、ガンダムシリーズ以外の各媒体においてもオマージュやパロディが多く行われている。以下はその例。
    • 赤い三騎士:富野監督作品であるアニメ『聖戦士ダンバイン』に登場するガラミティ、ダー、ニェットの3人チーム。声優や外見などの特徴が引き継がれている他、三位一体の戦法「トリプラー」を駆使するなど、富野監督のセルフオマージュとなっている。
    • 突撃兵:SFC用ソフト『フロントミッションシリーズ ガンハザード』の終盤ステージに登場するモブ兵士3人組。ジェット・ストリーム・アタックのパロディであろう「メテオストーム・アタック」を使ってくる。
  • アニメ『機動警察パトレイバー』新OVA版の第07話サブタイトルがそのまんま「黒い三連星」なのだが、特にこちらとの関連要素は無い。

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 黒い三連星専用ザクI、あるいはザクIIC型とするなど、資料によって諸説ある。